美しい山々の中に、朱い楼門があざやかに飛び込んでくる日御碕神社は、権現造りで上の宮（神の宮）下の宮（日沈宮）とに分かれ、上の宮には素盞鳴尊、下の宮には天照大神が祀られています。
徳川三代将軍家光公の命により、着工以来10年もの歳月をかけ完成しました。西本殿内部の天井の壁面には、当時の狩野派・土佐派の絵師たちが腕を競い合った、極彩色の壮麗な密面がほどこされています。毎年旧正月5日、宇竜浦の権現島にある末社熊野権現では、日御碕神社の神官を迎え、めい刈神事が行われ、これが終わるとワカメの採取が始まります。